あゆか、が花嫁修業として遠い親戚筋にあたる
鎌倉家へメイドとして働くようになってから1ヶ月が過ぎた・・
「あゆかさん・・ちょっと・・」
あっ・・はい・・なんでしょう?奥様。
「あなた・・また、ティータイムのお菓子を
間違って買って来たわねっ、この・・ロール
ケーキ、いつもの、八〇堂じゃないわねよね」
はい・・いや、それはあそこのやつですけど・・
ただ、あんまり忙しくて通販で購入しました・・
「はいぃ〜?忙しいですってぇ!あなたが
まともにやってるのは、この、ティータイムの
用意くらいじゃないっ、普通メイドと言えば、
掃除、洗濯、炊事は当たり前で、他にも乳母や
子守、教育までやってのけるものなのよっ、
親戚の子だからって、少し甘えてるでしょ!」
いえ・・そんなことは

「あなたには先々、美津子さんに代わって、
息子の賢治の教育係を任せようと思ってるのに
そんなんじゃ、子供の躾けは当分無理ね・・と
言いたい所だけど、美津子さんの他に高学歴の
メイドはあゆかさん以外に見当たらないしねぇ?
少し早いけど、あなたに躾けの仕方を教えて
あげましょうね。今夜、主人が戻ったら寝室へ
いらっしゃい、たっぷり体で教えてあげるわ」
<あゆかは若奥様の言ってる意図がまるで理解
出来なかったが、何やら、嫌ぁな予感がした>
その晩・・
「あなたっ!あゆかったら全然やる気が無いのよっ
事もあろうに、鎌倉家のおやつを通販で済ませた
のよぉ!ホントあの子の性格は信じられないわっ」
『別に、構わないんじゃないかぁ?ほらっ?
最近、通販とやらも、便利さだけではなくて
なかなかのものらしいぞぉ〜、はははっ・・』
「どうせ・・そう、言うと思ったわ・・あなた
あの子にちょっかい出してるでしょ?どうなの?
他のメイド達からも、聞いてるのよっ、あなたは
あの子ばかりを何故か”ひいき”するって・・」
『お、お前、そんな与太話に耳を貸してるのか?』
「なら、罰を与えてくれるわね?もうすぐここへ
来る筈だから、はい・・これっ、子供用だけどね」
<妻は子供のお仕置き専用バトルを手渡した>
『いくら、なんでもロールケーキくらいで、これは
ないだろぉ?平手だけで充分じゃないのかぁ?』
「だから、あなたは”ひいき”してるって噂される
んじゃないのっ、それに・・あの子には近い将来
息子の躾け係りを任せようと考えてるんですから、
あゆかさん自身が今後使うお道具がどの程度効き目が
あるか?自分のお尻で試せる、良い機会だわ・・」
『と、とにかく・・今夜はこれは使わないからな』
あのぉ〜・・・奥様に呼ばれて来たんですけど・・
「あゆかさん、あなた・・この屋敷に来た時に
話したと思うけど、宅では子供もメイドも粗相をした
時には、必ず、お仕置きを受けて頂く決まりなのっ
覚えているわよねぇ〜?高学歴だものね・・ふふっ」
はい・・でも・・もしかして?それで・・
メイドの躾け2へ続く